常紋信号場(石北本線)

常紋信号場及び、常紋トンネルの列車での通過の様子をビデオ撮影したものを入手しましたので掲載いたします。なおこのビデオは、2次配布を許可されたものを編集しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆常紋信号場は、閉鎖されていた

生田原駅で聞いた情報法を元に、生田原から常紋峠を目指して林道を行く。車1台がやっと通れるほそい砂利道が延々と続く。どれくらい来ただろうか、辺りは凄い森の中で、いつ野生動物が出ても不思議ではない。時折、熊除けにクラクションを鳴らしながら進んでいく。かなり進んだところで、道が少し下り坂になってきた。どうやら常紋峠は越えたらしい。昨日の夕暮れにこの林道に入りかかったが、来なくて正解だった。こんな細い車が通らない林道で、トラブルがあったらどうしようもないところだ。この辺りから少し、道幅が広くなってきたようだ。そして、やっと分岐する道路があった。しかし、この道には、観音開きのゲートが設置され、車の侵入を拒んでいる。やはり、常紋信号場は閉鎖されているのだった。ここの車を置いて徒歩で、信号場まで行こうかと思ったが、何せ1人だけのビンボー旅ゆえ、相方がいない。ここで、熊にでも出会えばひとたまりも無い。そんな不安が心を過ぎる。そして一番怖かったのが幽霊だった。なぜかこの辺り、とても寒気がする。気のせいだろうか。「触らぬ神に祟りなし」という言葉があるのを思い出し、閉鎖されている常紋信号場の入り口の写真だけを撮り、撤収することにした。今度来るときは2人以上で来ようと思う。そして、しばらく金華方面に下っていくと、また同じような閉ざされたゲートがあった。さっきのゲートとまた違いのだろうか。ここもまた閉鎖されていてここから先は、車は進入できない。徒歩なら何とかいけるのだが。ここも一応、写真だけを撮って引き返すことにした。それにしても不気味な感じのする常紋トンネルの入り口近くだった。

生田原駅の職員の方に聞いた話によると、生田原駅を出て金華方面に行き、最初のカーブのところ左折し、真っ直ぐ行くとそのまま林道に繋がっていて、ずーとその道を行くと常紋峠に行けるという。そこから少し下ると常紋トンネルと常紋信号場があるらしい。狭いダートの林道なので、気をつけて行きなさい、それとヒグマも居るかも知れないということだった。

そして、常紋トンネルのタコ部屋労働についても聞かせてくれた。借金のかたに連れてこられ、強制労働の挙句、扱使われ人間扱いされず、死んだ人が百数十人いたそうだ。当時は、このタコ部屋で働く人を人間扱いしなかったらしい。病気になったり、動けなくなった人も大きく掘られた穴に一緒に生き埋めにされたそうだ。そしては、究極なのが、トンネル工事の際、人柱が使われていたと言うのだ。古い言い伝えだが、生きた人を人柱にしてその建造物をより強固なものにするという習慣が当時はあったそうだ。そして、そのタコ部屋労働で亡くなった方の霊がトンネルにたくさん出ると言う究極の心霊スポットして知られているのだ。常紋トンネルの近くには、常紋信号場があるが、現在は無人となっている。この常紋信号場に勤務していた国鉄、JR職員は数多くの幽霊を見ているらしい。そしてその職員たちに災いがたくさん降りかかったと言う話は有名な話であった。

1973年、トンネルの補修の際に人骨が出てきたそうだ。「常紋幽霊伝説」を裏付ける究極の証拠と言えよう。そして、亡くなった方の霊を慰めようと金華駅の近くに慰霊碑が建立されているのだ。

こういったタコ部屋労働や囚人による強制労働で、北海道の鉄道や道路はたくさん作られているらしい。北海道開拓の歴史は、多くの犠牲の上に成り立っていると言っても過言ではないだろう。

もっと詳細を知りたい方は、Googleで「常紋トンネル」と検索をかけてくだされば、より詳しいページが見つかると思う。

 

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